A: ドイツの例を見てみましょう。ドイツでは人々が協力してゴミのリサイクルにつとめています。
環境先進国として名高いドイツは、法律により徹底した規制を行っています。なかでも最も先進的な環境政策を実施してきたハイデルベルグ市では、各家庭の庭に緑、黒、黄、青のごみ箱が置かれており、1.堆肥になるもの 2.残りごみ 3.グリューネプンクトのついた包装・容器 4.新聞・雑誌、の4種類に分類しています。空きビンと紙類は回収ボックスに分類して入れ、リターナブルビンは販売店に返却、有害ごみは自治体の回収ステーション等に持ち込みます。黒いごみ箱に入れる残りごみは、量によって料金が決まる有料制となっています。
ドイツの飲料容器のほとんどはリターナブルビンで、お店へ戻すとお金が返ってくるデポジット(返還金)制。学校では、小さいころから環境問題に関する教育を受けていて、替え刃のついた鉛筆削りや、芯が取り替えられるボールペン、再生紙100%のノート等を使うように指導されています。また、ハンブルグ州では、お祭りやイベントの屋台で使い捨て容器を使うことを禁止しています。
ドイツ以外でも、北欧では進んだ環境対策がなされています。共通して言えることは、1人1人が環境問題に強い関心を持っていることと、またそのような意識を作り、行動しやすいよう国が積極的に取り組んでいることです。ただ声高に叫んでいるだけの日本がドイツのようになるには、まだ時間がかかりそうです。
<出典>リサイクルハンドブック
http://www.city.chiba.jp/recycle/kouhou/handbook/handbook.html