A5:温室効果ガスとは

5:温室効果ガスとは

・人間活動によって増加した主な温室効果ガスには二酸化炭素(CO2)の他にもいろいろあり、京都議定書では、メタン(CH4)、一酸化二窒素(N2O)、ハイドロフルオロカーボン類(HFCs)、パーフルオロカーボン類(PFCs)、六フッ化硫黄(SF6)の6種類、2013年からの第二約束期間では三フッ化窒素(NF3)を追加した7種類を削減すべき温室効果ガスと定義しています。

・二酸化炭素は地球温暖化に及ぼす影響がもっとも大きな温室効果ガスです。石炭や石油の消費、セメントの生産などにより大量の二酸化炭素が大気中に放出されます。また、大気中の二酸化炭素の吸収源である森林が減少しています。これらの結果として大気中の二酸化炭素は年々増加しています。

・メタンは二酸化炭素に次いで地球温暖化に及ぼす影響が大きな温室効果ガスです。メタンは、湿地や池、水田で枯れた植物が分解する際に発生します。家畜の「げっぷ」にもメタンが含まれています。このほか、天然ガスを採掘する時にもメタンが発生します。

・次に、温室効果の程度を二酸化炭素に換算したのが、地球温暖化係数です。同じ量であっても、例えば、オゾン層を破壊しない代替フロンとして利用されているハイドロフルオロカーボン類は、二酸化炭素の1万倍以上の温室効果があるものもあるため、地球温暖化対策の点で問題になっています。・このように温室効果の高いガスもありますが、日本の場合、二酸化炭素に換算した総排出量の95%を二酸化炭素が占めることから、削減(対策)の主眼は二酸化炭素ということになります。

 

 人為起源の温室効果ガス総排出量に占めるガスの種類別割合(世界)
(2010年の二酸化炭素換算量での数値: IPCC第5次評価報告書より作図)

出典:気象庁HPより

 

 

 
 出所)全国地球温暖化防止活動推進センターウェブサイト(http://www.jccca.org/)より

 

 

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